令和7年度 高岡市医師会・歯科医医師会・薬剤師会合同学術講演会を開催しました
令和7年度 高岡市医師会・歯科医医師会・薬剤師会合同学術講演会
日時 令和7年12月9日(火)19:30〜20:30
場所 高岡市医師会ホール会議室及び遠隔会議システム
講師 厚生連高岡病院 感染症内科 診療部長 狩野 惠彦
演題 全身疾患に影響する歯科感染症と抗菌剤の上手な使い方
今回の講演会では、「歯の感染症が全身の病気につながることがある」という点について、感染症の専門医からわかりやすい説明がありました。
口の中には多くの細菌がいますが、普段はバランスを保ちながら共存しています。しかし、むし歯や歯周病を放置すると、細菌が増え、歯やあごの炎症だけでなく、体のほかの部分にまで影響することがあります。中には、首の腫れや呼吸のトラブルを起こす重い病気や、全身に感染が広がる危険な状態になる例もあることが紹介されました。
また、歯の治療や感染症の際に使われる抗菌薬(抗生物質)についても説明がありました。歯科の感染症では、長く使われてきた安全性の高い薬が基本となり、むやみに強い薬を使わないことが大切だとされました。強い薬を安易に使うと、将来効きにくい細菌が増えてしまう恐れがあるためです。
講演を通して、歯や口のトラブルを軽く考えず、早めに歯科を受診すること、そして必要に応じて医師や薬剤師と連携して治療を行うことが、体全体の健康を守るうえで重要であることが伝えられました。
高岡市歯科医師会 学術 宮田 就弘




