第34回歯科保健ボランティア事業を開催しました
第34回歯科保健ボランティア事業
令和7年(2025年)11月30日(日)歯科保健ボランティア事業を、高岡市衛生士会、富山県技工士会と合同で、高岡市早川の特別養護老人ホーム 藤園苑にて行いました。2019年10月6日の第33回を最後に、インフルエンザの大流行による中止を経てコロナ渦に突入し、実に6年ぶりの実施となりました。
午前九時より藤園苑の協力歯科医である松本先生、と加須屋の2人で31人の利用さんの口腔内診査を行い、その後歯科衛生士5人で口腔内ケア、指導を、介護担当者にアドバイスを行いました。
衛生士会の皆さんは、今回に合わせてお揃いのユニフォームを新調されて臨まれ、最初にお渡しする問診表に記入された質問やアドバイスのリクエストに的確に答えていました。藤園苑の介護担当者の方々は個々に対するケアの様子や指導を動画に撮りながら熱心に指導を受けておられました。
いつもは口を開いてもくれない利用者さんに対して、口腔内外を丁寧にマッサージしていくにつれ、いつのまにか口を空けておられる利用者さんの様子を見て、周りからどよめきが起きたり、口腔清掃したつもりでいた利用者さんの口の中から沢山の汚れが出てきて、どよめきが起きたり、プロフェッショナルの技に相当インパクトを受けられているようでした。
午後1時から技工士15名により利用者さん26名分45床の義歯に名札を彫り入れました。技工士会の会長の島田さんは、技工士として地域貢献できる機会を待っていましたと おっしゃっていました。そして、若い技工士さんが限られた時間内に仕事を終わらせる、良いトレーニングになるんですよ ともおっしゃっていました。
利用者さんの名前に、テプラには無い旧字体の漢字を使わなければならないという難題もありましたが、なんとか解決できたようでした。
重いスチームクリーナーまで持ち込み使用され、きれいに仕上がった名前の入った入れ歯を 利用者さんも喜んでおられました。
最後に、仕上がった義歯を持って、一人一人に間違いなく装着出来ることを確認しました。
今回、段々と強まるインフルエンザの流行の中でのボランティア活動の再開となりました。なんとか無事、円滑に終了することが出来ました。
藤園苑のスタッフの皆様、高岡市衛生士会の皆様、富山県技工士会の皆様、協力歯科医の松本先生、公衆衛生委員会理事の石多先生、感謝いたします。
(加須屋聡)




