令和5年 高岡臨床カンファレンスを開催しました
高岡市口腔臨床カンファレンス
日時 令和5年3月1日(水)19:30~21:00
会場 厚生連高岡病院北診療棟3階講堂
講演1:「当院での周術期等口腔機能管理の実際」
講師:厚生連高岡病院歯科口腔外科 吉野 浩史先生、一色 芽生先生
講演2:「当科での新しい知見について(2020.3-2023.2)
講師:厚生連高岡病院歯科口腔外科 山下 知巳先生
今回は新型コロナウイルス感染予防の対策の一環として、現地開催とオンデマンド録画配信のハイブリット形式で開催しました。
講演1について:胃や肺、大腸などのがん治療や、心臓の手術、人工股関節の手術や脳卒中の治療など、多くの方が受ける治療の前後に歯石除去や歯科治療を行うことによって様々な合併症を予防・軽減できることがわかってきました。総合病院の歯科では、医科の先生と連携をして、口腔ケアを中心に治療にあたり効果を上げています。しかし、病院に歯科が併設されていない所もあるため、一般歯科医院の先生方との連携について意見交換を行いました。
講演2について:①歯科治療の際に、心臓に病気を持った人が感染性心内膜炎をおこさないようするための対策について。②骨粗鬆症の薬を飲んでいる人の歯科治療時の注意点について、特に抜歯をする時には、しっかりと口の中を清潔にしてから抜歯をした方が薬の副作用が生じにくいことなど、実際のケースをふまえて講演して頂きました。
今回の講演会では、医科や総合病院との連携をさらに重視して、多くの患者さんにとって、より良い治療に繋がるよう日々研鑽していきたいと思いました。
(高岡市歯科医師会 学術委員 溝口にしき)