令和6年高岡市医師会・歯科医師会・薬剤師会合同学術講演会を開催 しました。
2024 年10 月16 日(水)に高岡市医師会ホール会議室にて現地及びオンラインライブ配
信によるハイブリット形式で高岡市医師会・歯科医師会・薬剤師会合同学術講演会を開催
しました。
基調講演では、高岡市歯科医師会学術理事の津野宏彰先生と済生会高岡病院整形外科部
長南部浩史先生に「骨粗鬆症および薬剤関連顎骨壊死に対する新たな高岡市での医歯薬連
携ツールの紹介」と題して、それぞれの立場から紹介して頂きました。
歯科医師側からは、患者さんの現在の病気の状態や投薬状況を医師へ、医師側からは、
これから骨粗鬆症の薬の投与などの前に患者さんの口腔内の状況や、抜歯の必要性などを
確認する、また薬剤師側から医師へ患者さんからの薬の不安や、歯科への受診についてな
どを聞くことができる連携ツールを活用し、高岡市全体で連携していくことを推進してい
きたいと述べられました。
特別講演では、富山大学学術研究部医学系歯科口腔外科学講座教授山田慎一先生よ
り「健康寿命延伸に寄与する医歯薬連携~薬剤関連顎骨壊死を中心に~」と題してご講
演頂きました。口腔の健康が全身の健康に及ぼす影響は大きく、虫歯や歯周病が糖尿病や
心血管疾患などの生活習慣病と深く関連していること、高齢者における口腔機能の維持や
口腔ケアが栄養摂取や生活の質(QOL)の向上につながることなどをあげ、多職種で連携
していくことの大切さを述べられました。また、骨粗鬆症の薬剤による顎骨壊死は、口腔
内の清潔さや感染源(歯周病や根の治療が必要な歯)がないことが一番影響してくること
も症例を交えて述べられていました。
この講演を通して、改めて口腔内の状況が全身の健康また、健康寿命を延ばしていくか
の影響力の大きさを再認識致しました。
(高岡市歯科医師会学術委員溝口にしき)